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結核はヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって引き起こされる感染症で、伝染性が高く空気感染します。結核は最も高い頻度で肺に発症しますが、リンパ節、骨、脳、臓器や眼など他のあらゆる部位でも発症する可能性があります。結核は毎年世界中で約150万人もの命を奪っている深刻な病気です(1)。結核に感染しても活動性結核へと発病するまでは症状がありません。このように感染しても発病していない状態を潜在性結核感染症(latent TB infection, LTBI)と呼びます。感染性のある活動性結核を発病するまでには数週間、数か月間もしくは数年かかります。活動性結核の症状には長引く咳、熱、原因不明の体重減少、また深刻な症状の場合は、寝汗や喀血などがあります。
結核は予防も治療も可能です。結核感染を早期に発見すれば、効果的な予防治療が受けられます。活動性結核の場合は最短6カ月間の薬剤治療が必要となり、通常は全快します。
活動性結核は伝染性で、主に空気感染します。結核菌は発病している結核患者がくしゃみや咳をしたり、話したりすることによって空気中に拡散し、付近にいた人が飛沫を吸い込むことで感染します。
潜在性結核感染症(LTBI)と活動性結核は区別されています。LTBIから活動性結核へと発病するまでには数週間、数か月間もしくは数年かかります。LTBIは感染しませんが、平均10%弱の割合で、一生涯のいずれかの時点で結核へと発病するリスクがあります。活動性肺結核は感染性です。
LTBIの診断と治療は、結核発病リスクを大幅に抑え、最近の感染によって引き起こされる集団感染を予防ことができます。世界的なレベルにおいては、結核患者数を大幅に減少させるためにはLTBIの発見と治療が必要不可欠です(図1)(2)
優先順位づけ、あるいはターゲットを絞り込んだ結核スクリーニングは、結核に感染、発病、再燃するリスクが高い人やグループに対して行われます。結核スクリーニングの目的は、簡単に治療できる早期症状がない段階の症例の発見や、予防化学治療によって恩恵が受けられるグループのLTBIを発見することです。WHO(世界保健機関)はリスクの高いグループに対して、LTBIのスクリーニングと治療を行う事を推奨しています。(表1)
図1.LTBIスクリーニングと治療が推奨されるグループ(1)
結核発病リスクの高いグループ | その他優先される高リスクグループ |
---|---|
肺結核患者との接触者 | 医療従事者 |
HIV感染者 | 刑事施設被収容者 |
抗TNFα治療開始患者 | 移民 |
透析患者 | 密集した環境の住民 |
臓器移植患者 | 違法薬剤の使用者 |
結核感染を見つける検査法には2法あります:精製ツベルクリン(PPD)検査としても知られるツベルクリン反応検査(ツ反)と、インターフェロンγ遊離試験(IGRA)という血液検査です。 ツ反では、ツベルクリンを腕に注射し、数日後に再受診して反応結果を測定する必要があります。結核に感染している場合、ツベルクリンを注射した箇所に硬結*が現れます。しかしBCG接種を受けたことがあると、偽陽性になる場合があります(3)。さらに穿刺部位に激しい痒みを生じることがあります。
IGRA検査では、少量の血液サンプルを採取して検査室で検査を行います。ツ反のように再受診する必要はありません。
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