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クォンティフェロンTBゴールド(QFT)は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)に感染しているかどうかを血液で調べる検査です。一般的にはインターフェロンγ(IFN-γ)遊離試験(IGRA)と呼ばれ、ツベルクリン反応検査(ツ反)に代わる新しい検査法です。ツ反と異なり、1回の検査受診で結果が出るうえ、BCGワクチン接種の影響を受けません。
QFTは高い感度と特異度を有します:結果が陽性の場合、結核に感染している可能性が高いことを示します。ただしツ反や他のIGRAと同様、QFTは活動性結核と潜在性結核感染症の区別ができないため、リスク評価、エックス線検査、その他の医学的、診断的評価と共に使用されます。他の診断補助検査と同様、QFT検査の結果だけで臨床診断はできません。
米国疾病対策センター(CDC)のガイドラインは、歴史的にツ反が使用されてきたすべての状況において、BCGワクチンを接種された人にとっては望ましい検査であり、またツ反のように計測のための再受診の必要がないとして、IGRAの使用を推奨しています(1)。
QFTは専用採血管を使用し、これによって採血管内壁に塗布されている結核菌特異抗原(ESAT-6/CFP-10/TB-7.7(p4))や対照試薬と血中リンパ球を採血時に直ちに反応させることができます。結核菌特異抗原の刺激によって産生されたインターフェロンγの量を測定し、結核感染の診断補助をします。
被検者のインターフェロンγ(IFN)のバックグラウンド値を測定
結核菌特異抗原に対するCD4+T細胞の応答を測定
免疫状態のベースラインを確認するための陽性コントロール
クォンティフェロンTBゴールドは多くの臨床の場で使用され実績のあるIGRA検査です(2)。これまで累計で3,000万テスト以上のQFTが世界130ヵ国以上で販売されて来ており、2015年には700万テスト以上が使用されました。結核感染の血液検査QFTは下記のような特長があります:
QFTは、全血を用いることによってT細胞の培養を簡単かつ迅速に行うことができます。採血後の検体の培養は、採血施設あるいは検査室でも行えますので簡便かつ柔軟な対応が可能です。
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